2009/6

九州大学 物性基礎論 コロキウム


微視的理論と現象論の‘関係’

—— 統計力学再入門を糸口にして ——



講師: 大野 克嗣 氏 (イリノイ大学)
日時:6月12日(金)16:00より
場所: 物理教室 第3講義室 (2249号室)
(九州大学 箱崎キャンパス 理学部2号館2階)
概要:

いろいろ解っているように見えることの反省から始めて,まだよく わかってない統計力学的問題,さらにはいわゆる複雑系に関係した 話まで一応「思想的には首尾一貫して」つながる話の導入部分につ いてできるだけ専門家向けでなく話せたらいいと思っています.

暫定的目次(時間が切れるところまで; 途中での批判的 コメントを期待するのでたぶん3までいかない)

  1. 統計力学になぜエルゴード理論は関係ないか.
  2. 熱力学の結論を使わずに統計力学はできるか.
  3. 定常熱力学の基本的考え方.
  4. 確率とは何か,および現代確率論の3本の柱.
  5. 非平衡ゆらぎについての大偏差的統一理論.
  6. いままで物理は何をしてこなかったか.
  7. 複雑系は最低限どんな条件を満たすべきか.
    ...
連絡先: 物理学部門 中西 (ex.2568)