論文紹介のやりかた
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発表会は、発表 20分、質疑応答10分。
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発表会の準備:
- 論文が決まったらすぐに、指導教員の先生に連絡をとって、
指導を受けるスケジュールを相談する。
- 2週間前までに、論文を十分読んで、内容を自分なりに理解する。
疑問点などは、指導の教員に聞きにゆく。
- 1週間前までに、発表会でどのように発表するか、構成をねって、それにそっ
て話が組み立てられるように、疑問点などを調べておく。
- 発表会の一週間前から、具体的にスライドを作り始める。
- 最低、発表の2週間前と1週間前の2回は、
教員のところにいって論文の内容の理解の確認と、
発表の準備状況の確認を受けること。
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スライドの準備の為の注意:
- 最初に、発表の全体構想をよく練る。
- 20分の発表では、スライドの枚数は10枚程度にする。
- 20分で話せることは限られているので、論文内容を全て発表しようとせずに、
何が重要かを考えて、それを中心に発表を組み立てる。
- 一枚目のスライドには、発表論文のタイトル、著者名、論文の出典、
発表者名を書く。
- 発表の最初の2分で、この論文では何について何をして何を得たかをまとめて、
聴衆に発表全体を概観できるようにする。
単に、話の目次を書くのではなく、主題の物理的内容を簡潔に話す。
- 概観の後に、発表の本体を、導入、本論、結論(まとめ)と進める。
- 導入では、論文の背景説明や、
扱っている問題を聴衆が理解出来るようにする。
- 本論では、この論文で実際にどのようなことをしたかを、
論文に書かれたままではなく、自分の言葉で再構成して発表する。
- 結論(まとめ)では、結局何をして何を得たか、スライド
一枚にまとめる。
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その他の注意:
- 英語の文献を読むときには、
知らなかった単語の意味や、部分的な訳を論文に書き込むのは良いが、
和訳のノートを作ってはいけない。
英語の文献を読めるようになるためには、
英文を英文のまま理解する練習をしなければならない。
和訳のノートを作るとそれに頼ってしまい練習にならない。
- 自分で十分理解した内容を、自分なりに再構成して話す。
自分で理解しないまま「論文にこの様に書いてあります」といった
紹介は不可。
- スライドを準備する前に、一枚毎のスライドの構成、語句や式、図、グラフ、
イラストなどの配置の下書きをして、
大事な点や論理構造がひと目で分かるようによく推敲する。
- スライドは、
パワーポイントやTEXなどの
適当なソフトウェアーを使って準備する。
- 字は丁寧に大き書く。
- グラフは、縦軸・横軸が何か分かるように示す。
- 式は、細かな導出よりも、その物理的な意味を中心に説明する。
- それぞれのスライドは、それだけでまとまったものとして、
前のスライドを参照しなければならないようなことは出来る限り避ける。
- イラストや図、矢印を効果的に使って、文や式の表現を補う。